視床下部・下垂体の働きについてについてのページです。

視床下部・下垂体の働きについて

内分泌系(ホルモン)について」でもお話ししたとおり、ホルモンの分泌の調節は脳の中枢にある視床下部が担っています。
そのすぐ下に【下垂体】というほかのホルモンを分泌する内分泌腺の機能を調節する内分泌系のご主人がいます。しかしこのご主人も実は視床下部によりコントロールされており視床下部がいわば大ご主人となっています。

視床下部から下垂体へは2通りの方法でコントロールされています。
下垂体は二つの部分に分けられます。
【下垂体前葉】(かすいたいぜんよう)と呼ばれる部位と、【下垂体後葉】(かすいたいこうよう)と呼ばれる部位です。
1つめの下垂体前葉は視床下部から放出される"放出ホルモン"によって調節されています。
ここからは、成長から生殖までの広い範囲の身体の活動を調節するホルモンを合成して分泌しています。
2つめの下垂体後葉は視床下部内に対する"神経刺激"によって調節されています。
視床下部が神経の刺激を受けると神経の活動電位が視床下部から下垂体後葉に伸びている枝に伝わり、下垂体後葉からのホルモンの放出を引き起こします。
そのことにより、1章でも少し触れましたが、視床下部と下垂体との関係で、神経系と内分泌系は密接に関連しているのです。
視覚下部に対する刺激というのは、外部や内部からのストレス(身体の歪みや痛み・栄養の過不足・温度や湿度の急激な変化・薬や空気の汚染・心理的なものなどです)が情報として脳に入ることです。
そのストレス(神経刺激)が視床下部を通して下垂体(内分泌系)へ影響が出ます。
またこの逆のパターンもあり、内分泌系の変化(月経・妊娠などによるホルモンの変化・甲状腺ホルモン分泌の過剰または低下など)は視床下部や脳のほかの機能に影響を与えます。
以上の2通りの方法により下垂体は視床下部からコントロールされています。

以下は視床下部から下垂体へ放出されるホルモンです。
下垂体はこの視床下部からのホルモン分泌の刺激を受けて、今度は、各内分泌腺に向けて、ホルモンを放出します。

ホルモンの放出
視床下部⇒TRH(TSH甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)⇒下垂体前葉
CRH(ACHT副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)⇒下垂体前葉
GRH(GH成長ホルモン放出ホルモン)⇒下垂体前葉
GIH(GH成長ホルモン抑制ホルモン)⇒下垂体前葉
GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)⇒下垂体前葉
PRH(PRLプロラクチン放出ホルモン)⇒下垂体前葉
PIH(PRLプロラクチン抑制ホルモン)⇒下垂体前葉

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