副腎についてについてのページです。

副腎について

副腎はそれぞれ片方の腎臓の上に位置しているので、その名で呼ばれていますが、腎臓とは直接の関係はありません。
副腎は副腎皮質という外側の部分と副腎髄質という内側の部分に分かれており、それぞれの働きをします。
副腎皮質からは3種類のホルモンが分泌されます。アルデステロンというホルモンは血液中のナトリウムとカリウムの濃度をコントロールします。
デヒドロエピアンドロステロンというホルモンは副腎皮質で作られる性ホルモンです。
糖質コルチコイドというホルモンは身体がストレスにさらされたとき、それに対処するための身体の状態うを作るホルモンです。
ここでは、女性疾患に関連して、このストレスに対処する糖質コルチコイドの働きを見ていきましょう。

糖質コルチコイド

糖質コルチコイドの代表的な作用は、血液中のブドウ糖の供給を増加させるます。
まずたんぱく質をアミノ酸に分解してブドウ糖を作る働きをします。
この過程は【新糖生】と呼ばれています。
この新糖生の作用があるので、私たちの身体は例えば、寒さや空腹、感染や炎症などといった急激なストレスに身体がさらされても、身体の重要な器官とされる脳や心臓・内臓に栄養分となる糖が供給され、その機能を維持することが出来ます。
簡単に言うと、身体の中の栄養素を、身体がエネルギーとして使えるように、栄養素の形を変える働きをしてくれています。
また、糖質コルチコイドには、抗炎症作用や免疫抑制作用、様々なストレス刺激(ここで言うストレスとは、身体の構造的な歪みや、栄養の過不足、薬の副作用、気温や湿度の変化、心理的なものを指します)に対する抵抗力を高める作用があります。

糖質コルチコイドは視床下部から下垂体への、副腎皮質刺激ホルモンによって、下垂体から副腎皮質へ副腎皮質刺激ホルモンACHTが分泌され、副腎皮質から糖質コルチコイドが分泌されます。

この糖質コルチコイドの分泌が不足すると、このホルモンはストレスに反応してエネルギーを出してくれるホルモンなので、低血糖や、ストレスへの抵抗力の低下などが症状として、身体に現れてきます。
この身体の状態は【副腎皮質機能低下症(アジソン病)】と呼ばれます。
女性の場合、月経による女性ホルモンの変化が身体に及ぼすストレスは大きく、この月経というストレスを抱えているときは、他のストレスに対してのエネルギーが追いつかない事もあります。
そのため女性は月経中に気分の浮き沈みや、身体の症状が顕著に出やすくなります。

副腎髄質ホルモン

副腎髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。
ともに、突然の危機や、非常時に直面したときに自律神経の交感神経(身体を活動させるための神経)を高めて、その状況に対処できるよう身体の準備をします。
アドレナリンは心拍数を増加させ、血糖値を上昇させ、胃腸の煽動運動を抑制します。
またノルアドレナリンは血管の収縮作用を高めて、血圧を上昇させます。
この2つのホルモンは、寒さや痛み、低血糖、感情に対しての刺激など、交感神経の興奮を高めるストレスによって、副腎髄質からの分泌が促され、そのストレスに対する身体の抵抗力を増すように働きます。

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